光コラボの事業者変更にともない、ホームゲートウェイ(PR-500KI)の接続変更を行いました。
IPoE方式IPv6接続(IPv4 over IPv6)サービスは継続利用。
事業者が変われば、IPv4 over IPv6の接続方式も変わるケースがあるようです。
今回の事業者変更は「DTI光」→「ぷらら光」。
IPv4 over IPv6方式は「v6プラス」→「OCNバーチャルコネクト」。
この記事では、IPv6接続(IPv4 over IPv6)サービスの変更によるホームゲートウェイの設定変更を解説します。
すべての光コラボ&ホームゲートウェイにあてはまるものではありません。ご了承ください。
ホームゲートウェイでIPoE「IPv4 over IPv6」接続
事業者変更前
- 回線事業者(光コラボ):DTI 光
- VNE事業者(IPoE接続事業者):日本イネイブラー*
- IPv4 over IPv6サービス名:v6プラス*
※上記は2019年6月以前の申し込み
当時の「DTI 光」IPv6サービスは、インターネット開通後に申し込みが必要でした。
※本記事は旧サービス(v6プラス)の内容になります
IPv6接続サービスの解約は月末
事業者変更後も、前事業者のIPv6接続が残るケースがあります。
このままでは変更先のIPv6接続サービスが受けられません。
前事業者のDTI光・サポートセンターに確認したところ、月途中に事業者変更しても、IPv6接続サービスは月末まで継続するとのこと。
月途中解約を希望したところ、即日解約できました。
この点については、現在は改善されているかもしれません。
利用中のホームゲートウェイ「PR-500KI」
利用中のホームゲートウェイはIPv6対応のNTT「PR-500KI」。
事業者変更前のPR-500KI管理画面。パソコンのブラウザーからアクセス(192.168.1.1)できます。
IPv4はPPPoEで「未接続」、v6プラスのIPoE方式で接続中。
開通当時はPPPoE方式で接続。v6プラス申し込み後、PPPoEからIPoEに切り替わりました。作業はすべて回線事業者、PPPoE接続は自動で「未接続」へ変更になりました。
v6プラス利用中は、接続先設定(IPv4 PPPoE)画面の「編集」ボタンは無効(グレーアウト)、操作はできません。
ONUとホームゲートウェイ
ホームゲートウェイとは光回線終端装置(ONU)と光電話ルーターが一体になった装置。
契約時に「ひかり電話」を利用するか否かで、レンタルする装置が異なります。
- 「ONU」は光-デジタルの信号変換行う装置
- 「ホームゲートウェイ」はONU、音声通話、ルーター機能がある装置
ONUを設置した場合、IPv4 over IPv6の接続には、v6プラス対応のルーターが必要になります。
DTI光では、ホームゲートウェイがあればv6プラス対応ルーターなしでもIPv4 over IPv6が利用できました。
市販Wi-FiルーターからIPv4 over IPv6
事業者変更後
- 回線事業者(光コラボ):ぷらら光
- VNE事業者(IPoE接続事業者):NTTコミュニケーションズ
- IPv4 over IPv6サービス名:OCNバーチャルコネクト
ぷらら光のIPv4 over IPv6サービスは申し込みが必要ありません。ただし、ホームゲートウェイだけでは、IPv4はPPPoE方式になります。
ホームゲートウェイ単独でIPv4 over IPv6接続が可能になりました
ぷらら光のIPv4 over IPv6
ぷらら光のIPv4 over IPv6方式は「OCNバーチャルコネクト」。
IPv6接続でIPv4サイトを閲覧するには、OCNバーチャルコネクト対応のWiFiルーターが必要です。
後継機はコチラ
IPv4 over IPv6接続でIPv4サイトを閲覧
IPv6対応サイトが少ない現状では、通信の高速化が期待できるIPoE方式のIPv6接続は利用価値がありません。
そこで登場したのが「IPv4 over IPv6」。本来はIPv6専用のIPoE方式で、従来のPPPoE方式用のIPv4サイトに接続できます。
IPv4向けのサイトでもIPv6接続で閲覧が可能です。
事業者変更後、IPv4サイトにアクセスできない?
事業者変更の当日、インターネット接続すると、サイトが閲覧できない!
こんなときは、Googleのサービス(検索、Gmail、You Tubeなど)にアクセス。
もしGoogleのサイトが表示されれば、インターネットはIPoE方式でIPv6接続されています。
IPoE方式のIPv4 over IPv6が有効でないため、IPv4サイトが閲覧できない状態です。
あまり知られていないけど
公開されているサイトのほとんどは「IPv4専用サイト」なんだよね
IPv4サイトが閲覧できない場合は、WiFiルーターまたはホームゲートウェイを要チェック。
Wi-Fiルーター管理画面からIPv4 over IPv6を確認
Wi-Fiルーターの管理画面から接続方式を確認。
IPv4 over IPv6は有効なのか?自動選択のサービスに誤りはないのか、チェックします。
ステータス
インターネット設定には「接続方法:OCNバーチャルコネクト」が表示されています。
インターネットへの接続設定方法は「IPv4 over IPv6(MAP-E)」。
Wi-Fiルーターはインターネット回線自動判別機能を搭載。自動で回線の接続方式を判別し、適切な動作モードに設定します。
もし自動選択に誤りがあれば、手動で変更します。
ホームゲートウェイのIPv4(PPPoE)接続を解除
ホームゲートウェイ経由でIPv4 over IPv6対応のルーターを使用するには、IPv4 PPPoEが「未接続」でなければなりません。
もし「接続中」の場合は「未接続」に切り替えます。
手順は
接続/切断の「切断」ボタンをクリック、接続可のチェックを解除。
PPPoE→IPoE(IPv4 over IPv6)接続の確認
IPv4サイトが本当にIPoE方式で接続されているのか?
アクセス情報サイト「確認くん」ゲートウェイの名前欄から判別できます。
「ぷらら光」ぷららv6エクスプレス(OCNバーチャルコネクト)では
ゲートウェイが「ap.plala.or.jp」の場合はIPv4(PPPoE)接続
ルーター設置前(PPPoE方式)のIPv4
ゲートウェイが「ipoe.ocn.ne.jp」に変わればIPv6(IPoE)接続
ルーター設置後(IPoE方式)のIPv4
※ぷらら光のVNE事業者はNTTコミュニケーションズ
OCNユーザーなら「IPoE接続環境確認サイト」でも確認できます。
「test-ipv6.com」からも確認ができます。
テスト結果にIPv4アドレスが表示された場合は、IPoE方式でIPv4にアクセスしています。
IPv4にアクセスできない場合は、なぜか「漢ですね!」と表示されますw
ぷらら光、HGWによるIPoE接続が可能に
前述のとおり2019年12月1日より、ぷらら光はホームゲートウェイだけでもIPv4 over IPv6接続が可能になりました。
設定方法は、ぷらら光「マイページ」
「ぷららv6エクスプレス(IPoE方式接続)ご利用状況」→ホームゲートウェイ(HGW)によるIPoE接続から手続きします。
2019年11月30日以前に申し込みした場合は
本記事で紹介した通り、IPv6(OCNバーチャルコネクト)対応ルーターが必要になります。
ぷらら光「マイページ」に手続きが表示されても、設定を変更することはできません。
ホームゲートウェイ(HGW)によるIPoE接続利用について
plalaマイページに
ホームゲートウェイ(HGW)によるIPoE接続利用についての注意事項が追加されました。
- ホームゲートウェイ(HGW)の型番が300番台以降である必要があります。
- ホームゲートウェイ(HGW)によるIPoE接続を利用した場合、IPoE方式接続となり、PPPoE方式による接続はできません。
- 現在、対応ルーターでIPoE接続している場合は、ホームゲートウェイ(HGW)によるIPoE接続を「ON」にすることで、通信ができなくなる場合があります(対応ルーターでIPoE接続中にホームゲートウェイ(HGW)へIPoE接続を可能にするためのソフトウェアが配信されると通信ができなくなります)。
ホームゲートウェイ(HGW)によるIPoE接続を「ON」に変更する場合は、事前にホームゲートウェイ(HGW)からPPPoE接続を行い、対応ルーターをAP(ブリッジ)モードに変更するか、配線から切り離してください。
万一、対応ルーターでIPoE接続中にソフトウェアが配信され、通信ができなくなってしまった場合は、対応ルーターを再起動してください。
再起動しても改善しない場合は、対応ルーターを初期化(工場出荷時の状態に戻す)するか、動作モードを手動でAP(ブリッジ)モードに設定してください。- IPoE方式による接続の場合、以下のサービスはご利用いただけません。
<IPoE方式接続で利用できないサービス>
- ネットバリアベーシック/ぷららフォン for フレッツ/ダイナミックDNSサービス/ダブルルートオプションサービス
- SMTP(25番ポート)からのメール送信
- 外部へのサーバー公開
- 一部のオンラインゲーム等、特定ポートまたは複数ユーザでIPv4グローバルアドレスを共有した場合に利用できないサービス
※その他、利用可能なポート番号、ポート数に制限があります。
IPv4(PPPoE)接続先設定|ホームゲートウェイ
参考までに、従来のPPPoE方式・インターネット接続方法を紹介します。
PPPoE方式はIDとパスワードが必要です。入力方法はパソコンのインターネット接続設定から。
ルーターまたはホームゲートウェイの管理画面からでも設定できます。
ホームゲートウェイからPPPoE方式・IPv4接続設定を行う場合は、パソコンから管理画面にアクセス。
接続先設定(IPv4 PPPoE)画面の状態が「未接続」の場合は、「接続中」に切り替えます。
手順は
接続可をチェック後、操作「編集」ボタンからIPv4接続用のID(ユーザー名)とパスワードを入力。
IDとパスワードは契約時の書面で確認できます。
IPv4 PPPoE 「未接続」
IPv4 PPPoE 「接続中」
IPv4(PPPoE)接続は、ホームゲートウェイの「PPP」ランプで確認できます。
PPPoE方式とIPoE方式の通信速度比較
PPPoE方式とIPoE方式、どちらからでも接続できる環境であったので、速度比較をしてみました。
画像はIPoE方式の平均的な速度。
速度テストはタイミング次第で数値が大きく変わります。比較は難しく、PPPoE方式の速度と大きな違いはみられません。
元々、「通信が混み合う」認識はありませんでした。現状に不満がある場合は、通信速度が改善されるかもしれません。
\アップデートで速くなった!/
最後に
NTTコミュニケーションズのオフィシャルサイトでは
OCNバーチャルコネクトサービスのIPv4 over IPv6接続に対応したホームゲートウェイ及びブロードバンドルーターの「対応端末」が確認できます。
DTI光のIPv6接続サービスは現在、「v6プラス」から「OCNバーチャルコネクト」に変更しています。
※公式サイトリリース
ぷらら光エクスプレスは当初「transix(DS-Lite)」を提供していましたが、2018年9月(8月?)以降は「OCNバーチャルコネクト」を提供しているようです。
※併用か?
2019年12月より、ぷらら光はホームゲートウェイのみでIPv4 over IPv6(OCNバーチャルコネクト)に対応可能になりました。
通信技術&サービスは目まぐるしく変化します。過去の情報が氾濫して、どれが正確で最新の情報なのか、判断が難しいです。
本記事は、2019年8月、DTI光(v6プラス)からぷらら光(OCNバーチャルコネクト)への変更、実体験です。利用するVNE事業者や通信方式または契約時期で、記事の内容と異なる場合があります。
「DTI光」から「ぷらら光」に変更して約1年
今度は「楽天ひかり」に変更しました!
楽天ひかりのIPv4 over IPv6はDS-Lite方式。ルーター設定のAFTR(Address Family Transition Router)はtransixではなく、Xpass(クロスパス)なので要注意。
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