自宅のWi-FiルーターをWi-Fi 6(11ax)対応機種に買い換えました。
購入したのはTP-Linkの「Archer AX55/A」。海外メーカーのWi-Fiルーターは今回が初めて。
最大速度は規格値で867Mbpsから2402Mbpsにアップ。
でも、買い替え目的は高速通信ではありません。
そもそも、Wi-Fi 6対応デバイスがありません。インターネット回線も最大1Gbpsのフレッツ光ネクストです。
TP-Linkに買い換えた1番の決め手はUSB3.0ポート。
自宅にある2台のデスクパソコン。メインパソコンの外付けハードディスクに画像等のデータを保管して共用しています。
メインパソコンが電源オフの時、サブパソコンから外付けハードディスクにアクセスできないのがストレスでした。
NAS(ネットワークHDD)で解消できますが、そこまで費用はかけたくありません。そんなときに見つけたのがTP-Linkの「Archer AX55/A」。
既存の外付けハードディスクがNASになる。しかも、今よりWi-Fiが速くなる。一石二鳥で、迷わず買いました。
TP-Link「Archer AX55/A」は外付HDDがNASに
Archer AX55/AはUSB3.0ポート付のWiーFiルーター。
USB3.0ポートから外付けハードディスクに紐づけすれば、デバイス間でかんたんにファイルを共有できます。
NAS対応アプリを使えば、スマホ/タブレットからでもアクセスできます。
パーソナルクラウドストレージとしての機能も有しますが、Archer AX55/AがIPoE IPv6接続する場合は利用できません。
Archer AX55/Aがあれば、今ある外付けハードディスクがNAS(ネットワークHDD)に上位互換。
TP-LinkのWiーFiルーター
Archer AX55/AはAXシリーズで最下位のUSB3.0ポート付機種。
以下の下位モデルにはUSB3.0ポートがありません。
Amazonサイトの一覧表(上表)は間違い。AV23/AのUSB3.0とAX55/AのType Cポートはありません。
Wi-Fi6非対応の「Archer A10 PRO」もUSB3.0ポート付きです。
TP-Link「Archer AX55/A」の注意点
初めての国外メーカー、TP-Link Wi-Fiルーターを使ってみて。
不便と感じたことは「引っ越し機能」とWeb版「ユーザーガイド」がないこと。国内メーカーでは当たり前に用意されていたので。
その他にも気になる点が。
引っ越し機能がない
Wi-Fiルーター交換時に重宝するのが「引っ越し機能」。
この機能があれば、WPSを使った簡単操作で、交換前のルータから各端末の設定情報を引き継ぐことが可能。メーカーが異なっても、WPS対応であれば、交換後も今までのSSID等がそのまま使えて便利。
すべてのIOTガジェットにSSIDを再登録するのは、相当面倒です。
Web版 ユーザーガイド(日本語) がない
折り畳まれた「かんたん設定ガイド」が1枚同梱されています。
これとは別に、「ユーザーガイド」がWeb上にあるのですが、英語版しか用意されていません。
User Guide Archer AX55
セキュリティ機能が使えない
IPoE IPv6のインターネット接続からは、ホームセキュリティ「ホームシールド」とSPIファイアウォール機能が利用できません。
※ホームシールドについては後述
モード切替ボタンがない
詳細設定>システム>動作モード
Wi-Fiのルーターモードとブリッジモード(APモード)の切り替えボタンが本体にありません。
モードの切り替えはパソコンまたはスマホのアプリから。本体にない分、ひと手間かかります。
Archer AX55/A 管理画面
TP-LinkのWi-Fiルーターは「http://tplinkwifi.net」から管理画面にアクセスできます。
接続できない場合は
「http://192.168.0.1 (or http://192.168.1.1)」
ログインにはTP-Link ID(メールアドレス)とパスワードが必要。
TP-Link Wi-Fiルーター管理アプリ「Tether」
TP-Linkの「Tether」アプリを使えば、スマホ/タブレットからでもネットワーク設定が簡単にできます。
TP-Link Tether
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TP-LINK「Archer AX55/A」主な仕様
- 次世代Wi-Fi (Wi-Fi 6)対応
- 4ストリーム&ビームフォーミング対応
- IPoE IPv6(IPv4 over IPv6)対応
- スマートコネクト対応
- WPA3対応
- 「TP-Link OneMesh」対応
- 多端末同時接続が可能のOFDMA対応
- セキュリティ機能「HomeShield」搭載
Wi-Fi 6
Archer AX55/AのWi-Fi速度(規格値)はAX3000。
「AX」とはIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)。「3000」とは5GHz帯の規格値2402Mbpsと2.4GHz帯の規格値574Mbpsの合計。
IEEE 802.11a/b/g/n/ac規格のWi-Fiにも対応、有線LANはギガビット(1000Mbps)対応。
4ストリーム&ビームフォーミング
信号を増幅する4本の高性能固定アンテナ(4ストリーム)は、より多くの方向と広いエリアをカバー。
さらに、電波の指向性を高めるビームフォーミング技術で通信速度をアップ。
IPoE IPv6/IPv4 over IPv6
IPoE IPv6接続サービス(MAP-E方式とDS-Lite方式)に対応。
スマートコネクト
スマートコネクトは5GHz帯と2.4GHz帯のSSIDが同じ。デバイスに最適なバンドを自動割り当て。
デバイスからのWi-Fi選択で迷うことがありません。
WPA3
「WPA(Wi-Fi Protected Access)」は無線LANの暗号化方式。
現在、普及するのはWPA2。最新セキュリティプロトコル「WPA3」の利用はデバイス側の対応も必要。
TP-Link OneMesh
TP-LINK独自のメッシュWi-Fi「OneMesh」。
OneMesh中継器を接続すると、OneMesh対応ルーターが常に最適な接続先を選択。接続が途切れることなくシームレスなWi-Fiを実現。
利用中のルーターや中継器をすべてメッシュWi-Fiに置き換える必要がありません。
OFDMA
「OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)」は1つのバンドを複数のクライアントで共有できる多重アクセス技術。Wi-Fi 6で利用可能。
複数端末の同時接続でも、通信の遅延を軽減。
HomeShield(ホームシールド)
「HomeShield(ホームシールド)」は自宅のネットワークをカスタマイズできるTP-Linkの新セキュリティ機能。子供のアクセス制限、IoTデバイスをリアルに監視。
データを通す順番や量を調整するQoS(Quality of Service)は、使用頻度の高いデバイスに帯域幅の割り当てが可能。
すべての機能を利用するには、有償のとPro版が必要。
注意 IPoE IPv6接続ではホームシールドは利用できません
TP-Link(ティーピーリンク)とはどんな会社?
TP-Linkは1996年に創業、中国深センのネットワーク機器メーカー。現在は世界170以上の国と地域で展開。
無線LAN機器世界シェアNo.1を11年連続記録( 2021年第4四半期IDC調べ )。