WiMAXサービスが利用できるモバイルルーターは、どれも性能の高さが魅力です。回線契約とセットで販売されています。
ネットショップ等で探せば、新古・中古の端末が見つかります。
WiMAX端末はSIMフリー。ハイスピードプラスエリアモードを使えば、格安SIMでも使えます。
WiMAXのハイスピードプラスエリアモードは、au回線の4Gを利用するサービス。WiMAX回線ではつながらないエリアで活躍します。
WiMAX端末、au回線以外のSIMで使えるのかな?
WiMAXのモバイルルーター「Speed Wi-Fi NEXT W06」をネットショップで見つけ、衝動買いしました。
W06はSIMフリー端末。
早速、大容量データSIMで試してみました。
Speed Wi-Fi NEXT W06 (HWD37)スペック
Speed Wi-Fi NEXT W06 (HWD37) | |
---|---|
製造元 | ファーウェイ・ジャパン |
サイズ | 約128x64x11.9 mm 125 g |
バッテリ容量 | 3000 mAh |
通信速度 | 下り最大1.2Gbps 上り最大75Mbps |
通信時間 | 連続通信:約540分 連続待受:約800時間 |
対応通信規格 | WiMAX 2+ / 4G LTE |
テザリング | Wi-Fi:2.4GHz/5GHz 最大16台 USBケーブル、Bluetooth |
ディスプレイ | 約2.4インチTFTタッチ液晶 (解像度320 x 240ドット) |
etc | nano SIM、USB3.0 Type-C |
WiMAX端末でも、ハイスピードプラスエリアモードを利用すれば、4G/LTE回線が利用できます。
対応するLTEのバンドは公表されていません。ネット情報によると以下のバンドが対応するようです。
- Band1(2.1GHz):docomo,au,softbank
- Band3(1.7/1.8GHz):(au),docomo,softbank
- Band18/26(800MHz):au(プラチナバンド)
- Band41(2.5GHz):WiMAX,au,softbank
- Band42(3.5GHz):docomo,au,softbank
プラチナバンドはauだけ。docomoとsoftbankのプラチナバンドには対応していません。
別のネット情報によると
Band3,Band41はau回線以外は非対応。Band42はdocomo回線に非対応とのことです。
W06が利用出来るSIM
UQ WiMAX公式サイト「よくあるご質問」に、W06が利用出来るSIMについて、回答があります。
「au Nano IC Card04 LE」または「au Nano IC Card04 LE U」です。
SIMロックはかかっておりませんが、上記SIM以外を挿入して利用される場合の動作内容などは一切保証しておりません。
W06はSIMフリーですが、本記事の内容も動作を保証するものではありません。
W06は超高速通信が可能
Speed Wi-Fi NEXT W06は、3つの技術で超高速通信を実現します。
- キャリアアグリゲーション
- 4×4 MINO
- 256QAM
キャリアアグリゲーション
キャリアアグリゲーションとは
複数の周波数帯を同時に使用することで、通信速度の向上や、安定した高速通信を実現する技術出典:au.com
4×4 MIMO(フォーバイフォー マイモ)
4×4MIMOとは
データ送信側(基地局)と受信側(4x4MIMO対応機種)のアンテナ数を従来の2倍(4本)に増やすことで、一度に運べる情報量を増やす技術出典:au.com
256QAM(256カム)
256QAMとは
電波の情報密度を高め、一度に運べる情報量を増やす技術出典:au.com
W06のプロファイル設定(APN設定)
Speed Wi-Fi NEXT W06に設定されたプロファイルは、本体のホーム画面「設定」→「プロファイル選択」から確認できます。
利用するSIMのプロファイルがなければ、新しいプロファイルを追加します。
新しいプロファイル(APN)を追加
W06に新しいAPN(アクセスポイント名)を追加する手順。
初めに本体の電源を切り、SIMカードをセット。電源を入れます。
次にスマホまたはPCのWi-Fi設定画面から「W06」のSSIDを選択してパスを入力します。SSIDとパスは本体のホーム画面「情報」→「SSID情報」から確認できます。
W06に接続すると、自動でブラウザが立ち上がり「Speed Wi-Fi NEXT設定ツール」にアクセスできます。
自動でアクセスできない場合は、ブラウザを立ち上げ、アドレスバーに「192.168.100.1」を入力します。
- ユーザ名:admin
- パスワード:IMEI番号の下5桁
IMEI番号は本体のホーム画面「情報」→「端末情報」下にスクロールでIMEI番号が確認できます。
①②③の順で新規のプロファイルを設定します。
利用するSIMのAPN(アクセスポイント名)を入力します。
※画像はFUJI WiFi-SIMのAPN
「続行」ボタンでプロファイル設定は終了。
本体のホーム画面「設定」→「プロファイル選択」から追加プロファイルを選択して利用開始です。
<参考>W06「情報」&「設定」画面
Wi-Fi接続のためのSSIDとパスワード
Speed Wi-Fi NEXT設定ツールにログインするためのIMEI番号(下5桁)
使用するSIMのプロファイル(APN)選択
Speed Wi-Fi NEXT W06を4G/LTEに接続
Speed Wi-Fi NEXT W06は本来WiMAX用のルーターです。
4G/LTEのSIMでは、WiMAX専用の通信モード「ハイスピード」では接続できません。なので、LTEネットワークも使える「ハイスピードプラスエリア」の通信モードを常時利用します。
UQの月間7GB制限とは関係なしに、4G/LTEが利用できます。
設定方法は
ホーム画面「通信モード設定」→「ハイスピードプラスエリア」を選択
大容量データ 再販(レンタル)SIMの入手先
SIMフリーWiFiルーターで利用したいのが大容量データSIM。
おすすめはSoftBank回線直の再販SIM。MVNOの格安SIMよりも通信速度が圧倒的に速いです。
現在、SoftBankの再販SIMを提供するのは
NOMAD SIM
「NOMAD SIM」契約事務手数料:2,200円(税込)
NOMAD SIM | 50GB | 100GB |
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縛りなし | 3,520円(税込)/月 | 4,620円(税込)/月 |
ギアWiFi
「ギアWiFi」契約事務手数料:3,300円(税込)
ギアWiFi | 100GB |
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1年契約 | 3,278円(税込)/月 |
契約期間内の解約は違約金9,900円
W06のWiFiから通信速度測定
再販SIMとMVNO(LINEMO)SIMをW06ルーターへ交互に入れ、速度比較をしてみました。どちらもSoftBank回線です。
測定は5GHz帯のWiFi、同じスマホで接続。
数値はバラつきがあるものの、格安SIMよりも再販SIMの方が圧倒的に速いです。
2.4GHz帯のWiFi接続
参考までに、2.4GHz帯で測定すると
5GHz帯よりも速度が落ちました。
WiMAX2+端末の本体価格
WiMAX端末は単独で購入できません。では、WiMAX回線とセットで購入すると、いくらなのか
- 「UQ WiMAX 」は全機種15,000円
- 「BIGLOBE WiMAX 2+ 」は全機種19,200円
どちらもKDDIのグループ企業。1年または2年契約の契約解除料は1,000円です。
上記以外のプロバイダは端末代金0円ですが、契約期間は3年限定。途中解約は利用期間に応じた解除料(9,500円~19,000円)が発生します。
SIMフリー モバイルWi-Fiルーター
docomo、Softbankのプラチナバンドを利用したい方は
以下のSIMフリー端末がネットショップで購入できます。
docomo,au,SoftBankのプラチナバンド対応
docomo,auのプラチナバンド対応
<参考>キャリアのプラチナバンド
キャリア | プラチナバンド |
---|---|
docomo | バンド19(800MHz) |
au | バンド18/26(800MHz) |
SoftBank | バンド8(900MHz) |
まとめ
au以外のプラチナバンドに非対応のWiMAX端末(NEXT06)。
Softbank回線のSIMでは使えるエリアが限定されるのか?心配でしたが、結構使えます。
docomo回線のSIMでも試してみましたが、大丈夫。
今回購入した「W06」はUQブランドの端末です。auブランドでは試していません。どちらの端末も指定SIM以外の動作保証はありません。ご利用は自己責任でお願いします。