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部屋の広さで見る「畳」と「帖」、1畳(帖)当たりの面積は何平米か

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和室

「この部屋は何帖ありますか?」

賃貸の内見時に、よく聞かれる質問です。面積で聞かれることはまずありません。内見者は帖数を頼りに、今の住まいや他の候補物件と比較をします。

老若男女、広さの感覚として「帖数」が一番わかり易いようです。

不動産のパンフレットには、室名と帖数がほとんどの物件に表記されています。賃貸の物件選びは、数字(面積または帖数)の比較でもあります。

気をつけなければならないのは、表記された「帖数」だけでは、部屋の広さを正確に判断できないこと。

この記事では、広さの目安となる「ジョウスウ」について解説します。

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「畳」と「帖」の違い

広さを表すジョウ 数には、「畳」と「帖」の二種類があります。

1畳=1帖、どちらも同じ面積。表記は、どちらが正しいの決まりはありません。

畳数は字のごとく畳の枚数を表します。畳のない洋間では、「畳数」で表示するには違和感があり「帖数」で表示することが一般的です。

現在は和室のない住居が多く、和室も「帖数」表示で表示することが珍しくはありません。

※本記事内の「帖数」は「畳数」と読み替えても構いません

1畳(帖)の面積

不動産公正取引協議会連合会
不動産の公正競争規約、不動産の表示に関する公正競争規約・施行規則によると
(最終変更:平成27年12月4日)

(16) 住宅の居室等の広さを畳数で表示する場合においては、畳1枚当たりの広さは1.62平方メートル(各室の壁心面積を畳数で除した数値)以上の広さがあるという意味で用いること。

PDF-P.6 第5章 第10条面積(16)

1畳(帖)の広さは1.62㎡ 以上

1.62㎡とは0.9mmx1.8m。
3尺×6尺(0.91m×1.82m)で計算すると1.6562㎡。この1.65㎡を1畳(帖)として計算することもあります。

僅か0.03㎡の違いですが
建築主と入居者が異なるマンションでは、居室の広さ「帖数」は少しでも大きく見せたいものです。

  • 1.62㎡/帖とすると「6帖」は6×1.62=9.72
  • 1.65㎡/帖とすると「6帖」は6×1.65=9.9

9.72㎡の部屋を1.65㎡/帖で計算すると「5.89帖」の表記になってしまいます。

現地で0.18㎡の違いを見分けることはできませんが、パンフレット上の数字が「6帖」と「5.89帖」とでは、印象が大きく変わります。

また
畳6枚が敷かれた和室であっても、壁芯で面積が9.72㎡以上なければ「6畳」と表記することができません。

部屋面積の計算

帖数の元となるのは平米数。同じ面積でも、帖数が異なるケースがあるのは上述した通りです。

建物の面積は、壁芯で計算するのが一般的。内法の有効な面積を表示していません。

建物&部屋面積>内法有効面積

鉄筋コンクリートで造られるマンションは、部屋隅に大きな柱があるケースがほとんど。この柱で専有された部分も部屋の面積に含まれます。

同じ6帖洋室でも、部屋隅に柱があるかないかで、有効な面積は変わります。

マンションは角部屋が人気があり、賃料も中部屋より高く設定されています。角部屋は特に、柱の室内への出っ張りが大きいのです。

1 畳当たりの面積表示の推移

不動産の表示に関する公正競争規約施行規則一部変更案 新旧対照表を見ると

以前は

「ただし、新築住宅以外の住宅であって、1 畳当たりの面積が 1.62 平方メートルに満たないものについては、 その旨及び畳 1 枚当たりの広さを明示して表示することができる。」

とあります。

例えば
「1帖当たり1.5㎡」と明示すれば、畳6枚ある広さ9㎡の和室を「6畳」と表記できました。

 

更に以前では

「1畳当たりの面積は1.62平方メートル以上でなければならない。新築住宅以外の建物において、1畳当たりの面積が1.5平方メートル以上1.62平方メートル未満であるときは、1畳当たりの面積を明らかにして表示すること。」

1.5平方未満であれば、1畳当たりの面積を表示しなくても構わなっかたのです。

畳のサイズ

畳

余談ですが
畳のサイズも地域により異なります。

  • 京間:3尺1寸5分×6尺3寸(955mm×1910mm、1.82405㎡)
  • 中京間:3尺×6尺(910mm×1820mm、1.6562㎡)
  • 江戸間:2尺9寸×5尺8寸(880mm×1760mm、1.5488㎡)
  • その他:多数のサイズあり

同じ畳1枚でも基準がマチマチなんですね。

実際に住居で使われている畳は、すべてオーダーメイド。現地で内法を採寸して製作します。

賃貸では入居者が退去すると、畳の表替えを行います。このとき畳は一旦工場で引取り、必ず元の場所に戻します。元の配置でないと、全部の畳がピッタリと収まりません。

まとめ

不動産ポータルサイトを見ると、同じ部屋が複数の仲介業者から掲載されています。各部屋の広さの単位は㎡でなく、帖数表示が一般的。物件情報を見比べてみると、同じ部屋なのに帖数が異なっていることは珍しくはありません。

住居面積同様、部屋の面積を仲介業者は実測しません。業者は貸主から提供された資料を元に広告等を作成します。

特に古い物件では、提供された資料に、部屋の面積(帖数)が表記されていないことが多々あります。間取り変更がされていると尚更です。

帖数表記が業者間で異なる原因は様々で、意図的に実際よりも広く見せたいのではありません。

賃貸物件の帖数表記は、あくまでも広さの目安としてご利用してください。

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