Xiaomiの「Mi 9T」を使ってます。並行輸入の海外SIMフリースマホです。ドコモ回線の音声対応SIMとソフトバンク回線のデータ通信専用SIM、格安SIM2枚で利用中です。
2020年4月、楽天モバイルがキャリア(MNO)サービスを開始。早速「Rakuten UN-LIMIT」を新規契約しました。
1年限定とはいえ、無料で高速データ通信が利用できます。しかも、通話料もタダ。
Rakuten UN-LIMITが使える周波数帯は、楽天回線エリア内のバンド3。エリア外ではパートナー(KDDI)回線のバンド18だけです。
使用中のスマホ「Mi 9T」はバンド18に非対応、楽天回線エリアしか利用できません。
職住は楽天回線エリア
週1でエリア外に出かけるので、そこでも利用したいな
因みにMi 9Tは、ドコモのプラチナバンド19にも対応していません。
この際、バンド18と19が使えるスマホを買うか?
無料通話も使いたいな
そんな折、OCNモバイルONEからバンド18と19対応のXiaomi「Mi Note 10 Lite」が発売されました。以前から気になっていたスマホです。しかも最安値!
ただ気になるのは通話。
「Mi 9T」では着信音が鳴らないケースがあります。楽天モバイル公式サイトの「対応状況確認」によれば、Mi Note 10 Liteは通話に対応しています。
ならば購入。
早速、使い勝手を試してみました。
Xiaomi「Mi Note 10 Lite」
2020年6月、Xiaomiのミドルレンジスマホ「Mi Note 10 Lite」が日本国内で発売開始になりました。
前年12月に発売された「Mi Note 10」のライト版ですが、SoCは同じSnapdragon 730Gを搭載します。
Mi Note 10 Liteのスペック
Mi Note 10 Lite | |
対応OS | Android™ 10.0/MIUI 11 |
---|---|
SoC CPU GPU | Qualcomm Snapdragon 730G 2.2GHz Qualcomm Kryo 470 Adreno 618 |
メモリ/ストレージ | 6GB 64GB/128GB ※microSDスロットなし |
バッテリー | 5,260mAh、30W急速充電可 |
サイズ/重さ | 157.8mmx74.2mmx9.67mm/204g |
ディスプレイ | 6.47インチ 3D曲面有機EL(AMOLED) FHD+(2340×1080)、Gorilla Glass 5 |
WiFi | 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz) |
周波数帯 バンド | LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28 LTE TDD:B38/40/41 3G(WCDMA):B1/2/4/5/6/8/19 |
SIM | nanoSIMx2(DSDV) 2回線同時待ち受け |
etc | USB2.0 Type-C、Bluetooth5.0対応 画面内指紋ロック解除 NFC(FeliCa,おサイフケータイ非対応) |
<カメラセンサー&レンズ> | |
メインカメラ (WIDE) | IXM686 6400万画素 0.8μm 1/1.73inch f/1.89 |
超広角 (UW) | 800万画素 1.12μm 1/1.4inch f/2.2 |
ポートレート | 500万画素 1.12μm 1/1.5inch f/2.4 |
マクロ (MACRO) | 200万画素 1.75μm 1/1.5inch f/2.4 |
セルフカメラ | 1600万画素 1.0μm 1/3.06inch f/2.48 |
<リアビデオ フレームレート> | |
4K 撮影 | 30 fps |
1080P | 60 fps / 30 fps |
720P | 30 fps |
<フロントビデオ フレームレート> | |
1080P | 30 fps |
720P | 30 fps |
上位モデル「Mi Note 10」との大きな違いはカメラ。メインカメラのセンサーはSamsung HMXからSONY IXM686に変更。
価格が安い分、カメラスペックはグレードダウン。5眼カメラは4眼に、望遠レンズは省かれ、光学式手ぶれ補正もなくなりました。
ビデオ機能については、スローモーション撮影以外は「Mi Note 10」と同じです。
Xiaomi 日本正規代理店品
Mi Note 10 Lite(日本正規代理店品)はネットショップから本体のみを購入することもできます。
本体とバッテリーは1年、付属充電器は6カ月、イヤホンは3カ月の保証付き。
並行輸入品はXiaomiの製品保証が適用されません。ご注意ください。
Rakuten UN-LIMIT
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT」は、楽天回線エリア内なら高速データ通信が使い放題。楽天回線エリア外はパートナー回線(KDDI回線)が月間5GBまで利用できます。
楽天回線 | KDDI回線 | |
---|---|---|
月間データ容量 (超過後の速度) | 制限なし | 5GB (最大1Mbps) |
どちらの回線エリアも、アプリ「Rakuten Link」を利用すれば、電話は無料でかけ放題。
月額料金は2,980円
今なら1年無料で利用できます。しかも事務手数料を全額ポイント還元。
楽天回線エリア(band3)とパートナー回線エリア(Band18)
主要都市部限定の「楽天回線エリア」、Rakuten UN-LIMITがつながるのはバンド3だけです。楽天回線エリア内でも、地下鉄構内などのバンド3がつながらない場所では、パートナー回線のバンド18が利用できます。
「楽天回線エリア」外では、パートナー回線のKDDI回線・バンド18につながります。
SIMフリースマホでRakuten UN-LIMITを最大限に活用するには、バンド3とバンド18の対応は必須です。
Rakuten UN-LIMIT「ご利用製品の対応状況確認」
Rakuten UN-LIMITは楽天回線対応製品(楽天モバイル公式スマートフォン)以外は動作保証の対象外です。
公式サイト「ご利用製品の対応状況確認」ページから、各メーカースマートフォンの対応状況が確認できます。
Mi Note 10 LiteでRakuten UN-LIMITを使う
Mi Note 10 Liteは楽天モバイル公式スマートフォンにラインナップされていません。
公式サイト「ご利用製品の対応状況確認」では、Mi Note 10 Liteの対応状況が確認できます。
Mi Note 10 Liteは動作保証の対象外ですが、上表によれば通信・通話に問題がありません。
APN自動設定が「X」ですが、実際には自動で設定されました。ETWSとは地震津波警報システムです。
データ通信
楽天回線エリア(名古屋市)内でデータ通信を試してみました。
アプリ「LTE Discovery」でチェックをすると、接続するのはバンド3。地下鉄構内に入ると、バンド18に代わります。
どちらのバンドも、ドコモ系格安SIMより高速に繋がりました。
通話
通話は、Xiaomiの標準アプリと楽天モバイルの「Rakuten Link」アプリが利用できます。
どちらのアプリも発着信が可能ですが、番号表示と着信音に問題があります。Mi Note 10 LiteでRakuten UN-LIMITを利用する場合は、電話機能に注意しなければなりません。
Mi Note 10 Liteは楽天VoLTEに完全対応?
Mi Note 10 Liteは楽天VoLTEに対応。スマホ画面の上部に「VoLTE」と「4G」のアイコンが表示されます。
WiFi接続にすると、VoLTEと4Gが消えてしまいます。WiFiとVoLTEが共存できないのかもしれません。
Mi Note 10 LiteのRakuten UN-LIMIT利用は、電話が最大の難点です。
Mi Note 10 Liteから「発信」
Mi Note 10 Liteは、WiFiに接続した状態から電話発信すると、発信者番号が通知できません。
Rakuten Link | 標準アプリ | |
---|---|---|
4G接続 | 番号通知 | 非通知 |
WiFi接続 | 非通知 | 非通知 |
発信者番号通知ができるのは、4G接続(VoLTE)でRakuten Linkから発信したときだけです。これは発信先がケータイ/スマホでも、固定電話でも同じです。
※電話番号前に「186」番を追加しても非通知は解除できません
スマホのSIMカード設定でインターネットを楽天モバイル以外に設定するとRakuten Linkは利用できません
Mi Note 10 Liteに「着信」
発信元が固定電話のとき
着信音 | 番号通知 | |
---|---|---|
4G接続 | 〇 | 〇 |
WiFi接続 | 〇 | 〇 |
Mi Note 10 Liteが4GまたはWiFi接続でも、着信に問題ありません。標準アプリに着信し、着信音が鳴ります。
問題は発信元がケータイ/スマホのとき
着信音 | 番号通知 | |
---|---|---|
4G接続 | △ | 〇 |
WiFi接続 | ✕ | ✕ |
Mi Note 10 Liteが4G接続の場合、着信音が鳴るときと鳴らないときがあります。どちらも発信番号は確認できます。着信を受けるアプリもRakuten Linkだったり、標準アプリだったり。
4G接続時はRakuten Linkに着信音なしのケースが多いです。
WiFi接続の場合は着信音が鳴りません。Rakuten Linkに着信しますが、番号は非通知です。
Mi Note 10 LiteでRakuten LinkはWiFi切断
Mi Note 10 LiteはRakuten Linkの「かけ放題」が利用できます。
問題は、いつかかってくるかわからないケータイ/スマホからの着信。
Mi Note 10 LiteがWiFi接続のとき、発信元の番号は非通知になります。これでは誰からの電話なのかわかりません。着信番号をいつでも表示できるようにするには、常時4G接続にする必要があります。
電話をかけるときも、WiFi接続では発信者番号は非通知。
Mi Note 10 LiteでRakuten UN-LIMITの電話番号も利用したい場合は、WiFi接続はNGです。
楽天回線エリア内であればデータ使い放題。エリア外でも超過後は最大1Mbps。WiFiがなくても電話は繋がります。
Mi Note 10 LiteでもRakuten Linkを十分に活用できます。
OCNモバイルONEのスマホセット
OCNモバイルONEのスマホセット(スマホ+音声対応SIM)は、他社よりもスマホが安く購入できます。
Mi Note 10 LiteがOCNモバイルONEからも発売中です。
端末価格は28,300円(税込)
決して2万円台で買えるスッペクではありません!
なんと
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まとめ
Rakuten UN-LIMITは、公式スマホ以外は着信に問題があるようです。すべてのスマホで無料通話を可能とするには、技術的に難しいのかもしれません。
当面、Mi Note 10 Liteは”WiFiを常時OFF”にして使います。高速データ通信は使い放題なので、料金は心配がありません。
ケータイ/スマホからの着信に着信音がたまに鳴るのは謎です。4G接続のときだけでも良いので、技術的に可能であれば改善(着信音あり)を期待します。
着信音が鳴らないと、電話にまったく気づきません。まめに通知をチェックし、折り返すしかありません。それでも通話は無料、着信番号通知があるだけで良しと割り切ります。
Rakuten UN-LIMITの通話を支障なくWiFi接続でも利用されたい方は、公式スマホをおすすめします。