都市ガス供給エリア内にあるプロパンガスの賃貸はガス代が高く不透明

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プロパン

2016年4月に始まった電力の自由化に続き、2017年4月に都市ガスも小売り全面自由化されました。

資源エネルギー庁は、都市ガス自由化に先立ち、同年2月に「液化石油ガスの小売営業における取引適正化指針(取引適正化ガイドライン)」を制定。

液化石油ガス(LPガス)とは、プロパンやブタンなどの比較的液化しやすいガスの総称。家庭・業務用は「プロパンガス」と呼ばれます。

プロパンガスは賃貸アパートなどでも広く利用されています。

ところで、プロパンガスの賃貸に住んだことありますか?

都市ガス提供エリア外、地方限定のガスと思っていませんか?

都心部でもアパートに限らず、マンションでもプロパンが提供されています。

 

取引適正化ガイドライン」制定の目的は、料金を明確化すること。特に不透明であった賃貸での料金。現在は、各プロパンガス会社のホームページで「料金メニュー」が確認できるようになりました。

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都市ガスに比べ割高なプロパンガス料金

プロパンガスは都市ガスの「認可料金」と異なり、「自由料金」。ガソリン、灯油と同じく、自由な価格で小売りできます。

賃貸でガスを利用する場合
都市ガスであれば、ガス会社は自由に選べます。しかし、都市ガス供給エリアでも、建物全体がプロパンガスの場合は、選択肢がありません。また、プロパンガスの供給会社も選ぶことはできません。

借りた住居がたまたまプロパンガスであっても、都市ガス料金と同等であれば問題ありません。

プロパンガスと都市ガスの料金比較

1ヵ月で都市ガスを20㎡消費した場合、プロパンガスは換算すると9㎥になります。

  • 都市ガス:基本料金745円+205円x20㎥=4,845円/月
  • プロパンガス:基本料金(共同住宅)2,000円+500円x9㎥=6,500円/月
基本料金、従量料金は各ガス会社により異なります
上記の計算は、無作為に選定したガス会社の料金を基に算出しています

ガスの自由化以前から言われていますが、一般的にプロパンガスは都市ガスより高い

特に共同住宅は、同じプロパンガス会社でも基本料金が上がります。同地域に、今よりも安く提供するプロパンガス会社があったとしても、ガス会社を入居者が選択することはできません。

ガス自由化に関わらず、プロパンガス賃貸の入居者は、割高なガス料金を避けられません。

プロパンガスの賃貸

LPバルク

そもそも何故、賃貸オーナーは都市ガス供給エリアでプロパンガスを選択したのか。

広く知られるところですが
プロパンガス仕様の建物の多くは、新築時のガス工事費すべてをプロパンガス会社が負担しています。ガス配管工事はもちろん、給湯器などの設備機器も。

これらの工事費は、すべてガス料金に上乗せされます。

賃貸オーナーは、自身が負担する建築工事費が下がります。
上乗せされたガス料金は入居者が負担。割高なガス料金を納得して借りたわけでもないのに。ガスの自由化なんて関係なしです。

引っ越し後に気づいても遅く、ガス料金を理由にすぐに転居する人も少ない。居住者は圧倒的に不利です。

プロパンガスだと家賃が安くなる?

もちろん、ガス料金だけでは賃貸は選べません。

建築工事費が安くなるメリットを、家賃に反映させている賃貸もあります。

周辺相場より賃料の安い賃貸は人気が出ます。一方、ガスが都市ガスかどうかを気にする人はごく少数。

戦略的にプロパンガスを選択する物件で、ガス代の差額分以上に賃料が安ければ、入居者にとってもデメリットはありません。

プロパンガス料金はホームページで公表されています。ガス供給会社を仲介業者から確認し、家賃を含め検討しては如何でしょうか。

募集広告と重要事項説明書で「プロパンガス」をチェック

ポータルサイトでプロパンガス某物件の募集広告をチェックしてみました。

Ssuumo

S社|suumo募集

A社suumo

A社|suumo募集

N社suumo

N社|suumo募集

Rsuumo

R社|suumo募集

同じ物件を4社でチェック。2社の募集に「プロパンガス」が表示されてます。

お部屋を見ただけでも、ガスがプロパンなのかはわかりません。募集資料で気づかないと、最悪入居後に知ることになります。

賃貸契約前には、「重要事項説明」が義務付けられています。この時に、設備についても説明があります。聞いた覚えがない方は、「重要事項説明書」の設備欄を確認してください。

現地で確認する方法は、ガスボンベの有無。安全対策のため、必ず屋外の屋根なしエリアにあります。
マンションの場合は、部屋ごとにボンベを置くわけでなく、バルクタンクと呼ばれる大きなタンクに貯蔵します。
タンクの廻りは、パネル等で囲われていることが多いです。

取引適正化ガイドライン

プロパンガス料金が不透明だと指摘されていたのは、賃貸住宅向けの料金が戸建住宅と必ずしも同料金ではないこと。料金メニューさえも公表されていませんでした。

ガス自由化の前後に作成・改定された取引適正ガイドラインでは、『戸建住宅と集合住宅それぞれの標準的な料金メニュー等を公表し示すことが必要』と明示されています。

実際には適用されていない料金を、標準的な料金メーニューとして公表した場合、不当景品類及び不当表示防止法で禁じている不当表示となります。

液化石油ガスの小売営業における取引適正化指針(平成30年2月22日改訂版)|PDF

従来、賃貸のプロパンガス料金は、建築時の工事コストが反映されていました。物件ごとにコストが変われば、ガス料金も変わります。公表可能な標準料金メニューなどありません。このことが賃貸のプロパンガス料金が不透明な理由です。

ガイドランQ&A」であるように
ガイドランは法令に基づくものではありませんが、事業者が消費者の信頼を得るための遵守すべき事項です。

プロパンガス賃貸に入居されている方は、事業者ホームページで料金をチェックすることをお勧めします。

液化石油ガスと都市ガスの違い

液化石油ガス(LPガス)はプロパンやブタンを主成分とする。液化が容易でボンベに詰め運送ができます。

都市ガスの原料は主にメタンを含む天然ガス。気体のままガス管で供給します。地中のガス配管が必要なため、インフラの整った都市に限定されます。


プロパン仕様の住居では、プロパン用のガス機器をご利用ください
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noma

有限会社ノマド。名古屋の建築設計&不動産会社。主に一級建築士と宅地建物取引主任士のスタッフが記事をしたためています。

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